天安堂

 

   
修繕(2012年)前の天安堂
   毘沙門天像の研究調査

毘沙門天王像 近年の補修で体内に木札が発見された。そこには「尊像伝教大師一刀三礼彫刻にして天安年中当地に安置七百有余年也故に尊体破壊よってここに再興を加えもって供養を遂げしめおわる。ときに寛文五乙巳暦八月吉祥日錦織寺住持忍譽謹書」とある。像の存在と伝承は確実にここまでは遡る。
毘沙門天王(略して毘沙門天、毘沙門)像の特徴について、『阿婆縛抄第百二十六』に儀軌が書かれており、右手に戟、左手は腰とあるが、鞍馬寺は逆になっているという。